信州松本 移住後DAYS

- 普通の会社員が感じた地方移住後の日々 -

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野田秀樹さん、僕は演劇なんて死んでも良いから家族を守りたい。

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飯山市から雪山を眺める

 

劇作家の野田秀樹さんがコロナ対策で芝居の公演が続々と中止や延期になることを憂いてコメントを発表した。

 

www.asahi.com

 

野田さんは日本における演劇界の大物です。

演劇に興味ない人にとっては「は?誰それ?」だと思いますが、お芝居に取り組んだ事がある人で野田さんを知らない人なんていないんじゃないかな?ってくらいの大物です。

野田さんはもちろん勢いに任せて「演劇は中止するべきじゃない」と言ってるんじゃありません。

色々な演出家の作品が発表出来なくなる悔しさや、演者やスタッフさんの収入のこと、このまま公演中止が続いた場合に対する将来への不安感もあると思います。

そのため、このまま劇場が閉鎖されることを「演劇の死」と表現しています。

 

ただね。

裏方業界にいた僕としても、今回の内容は全然共感出来ない部分も多い。

 

ハッキリ言って、演劇なんて何回死んだって良い。

もしそれで大切な家族が死ぬことになったとしたら、演劇なんて死んでほしい。

そんなのは「演劇」じゃない。「野田秀樹のイメージする演劇」だ。

演劇は人を危険に晒すものであってはならない。

 

これから、どのくらいの期間、公演が出来ない日々が続くのかわからないのは理解出来る。

それで生きている人々にとっては生活に多大な影響が出る。

仕事を一時的に舞台から離れて一般職に就く必要もあるかもしれない。

 

だから何だ?

 

誰だって所属している会社が倒産したら転職する。

仕事に失敗したら転職する。

僕だって舞台業界で2回、メンテナンス系仕事に1回転職した。

 

そんなの普通の会社員だったら誰だってわかる。

演劇人はそんな事もわからないワケじゃないはずだ。

少なくとも、僕が舞台で出会った人たちは、舞台から出たって活躍できる人たちだった。

そして騒動が落ち着いた頃にまた舞台へと戻ってくれば良い。

 

そうすれば演劇は死なない。

死んだとしても蘇生できる。

 

それと、発表したコメントにこんな1文がある。

 

「演劇は観客がいて初めて成り立つ芸術です。スポーツイベントのように無観客で成り立つわけではありません。」

 

スポーツをナメてんのか。

 

スポーツの無観客試合だって苦渋の決断でやってんだ。

苦しい思いをしながらも、仕方なく無観客でやってんだ。

スポーツをナメているとしか思えなくて心から怒りが沸き起こった。

 

 

僕は演劇が好きだ。

だから野田秀樹さんのコメントは、演劇の立場を悪くするだけで、実際、批判の嵐となっているので、ここは一旦、野田秀樹さんには引っ込んでもらいたい。

 

演劇だろうと、スポーツだろうと、クラシック音楽だろうと、ファッションショーだろうと、展示会だろうと、文化芸能だろうと、ロックライブだろうと、簡単には死なないんだ。

 

エンターテイメントはコロナウィルスくらいで死なない。

 

停止する期間は1ヶ月かもしれないし、3か月かもしれない。

実施しても良い環境のイベントもある!

だからエンターテイメントが死ぬことはない。

演劇も死なない。

 

だから、余計な発言で演劇界、ひいてはイベント業界を風評被害にならさないでほしい。

 

今、イベント業界は壊滅的被害でとても苦しいのだから、2次被害を出さないでほしい。

 

今は耐える時期なんだ。

じっと耐えてれば、早ければ1ヶ月。長くても3か月くらいで光は見えてくる。

 

その時こそ、素晴らしい作品を見せてくれ野田秀樹

そしてエンターテイメント界の素晴らしい演者たち、スタッフたち。

 

 

イベント業界は不滅だ!

 

 

 

 

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